タチレク国境前のロータリーから右手に進み、北側の路地を入ると、地元の人向けの市場がある。売られている物は野菜や果物。奥には屋根付きの売り場もあり、そちらでは雑貨衣料などの日用品の殆どが扱われている。
ある日、この露店で珍しい商品を見つけた。葉っぱに包まれた、野球ボールほどの大きさの物だ。葉には繊毛が生えていて、中身を訊くと豆だという。もしかしてと思い、ひとつ見せてもらうと案の定、それは納豆だった。5つほどあったので、それを全て買い込んだ。
味は日本の納豆と殆ど同じ。やや粘り気が足りないが、箸でこねているとよく糸を引くようになった。
チェンラーイに戻り、知り合いの日本人に配ると、とても喜んでくれた。
この市場、街の人は「バーンコーン市場」と呼んでいる。
ミャンマー国タチレク、2010年。