2022年4月29日金曜日

ナイトバザールの恋


当時僕が滞在していた定宿に、やはり常連客の日本人がいた。彼もタイが好きで、毎年数ヶ月を北タイで過ごしていた。

タイ語は殆どできなかったが、いつも笑顔でいるので、現地の人からは「ケンちゃん」と呼ばれて慕われていた。タイ人は、いつも機嫌良く振る舞う人を好む。

ケンちゃんと僕がよく通う食堂では、ヌンちゃんという若い女性が働いていた。彼女は離婚歴があり、まだ幼い二人の子持ちでもあった。

二人の様子から、ともに好意を抱いているのは良く伝わってきた。

ある日、ヌンちゃんから恋の橋渡しを頼まれることになった。作戦はこうだ。僕がケンちゃんを誘ってナイトバザールに遊びに行く。ヌンちゃんも偶然(ここが大事)そこに居合わせる。3人で食事をした後、僕がさりげなく席を外す。

そして当日、事は順調に進んだ。

翌日、早速ヌンちゃんから報告を受けた。こんなやり取りがあったと言う。

「ケンちゃんは、ヌンの息子のことを愛するか?」

「うん、愛する」

「ケンちゃんは、ヌンの娘のことを愛するか?」

「うん、愛する」

「ケンちゃんは・・・(ちょっと間を置いて)ヌンのことを愛するか?」

「うん・・・愛する」

二人は見つめ合いながら、しっかりと手を握り合ったそうだ。ちなみに、二人の年の差は、二まわり以上だった筈だ。

恋の橋渡し役を務めた僕は、特にヌンちゃんに感謝された。

その数ヶ月後、ケンちゃんとヌンちゃんは、タイ式の結婚式を挙げて、隣の県に引っ越していった。


2022年4月28日木曜日

パスポートを捨てた旅人

(画像と本文は関係ありません)

1983年のことだった。

昼食を食べるために、小さな食堂に入った。間口4mの、地元民のための、本当に小さな食堂だ。

席に着くと、店を手伝っているらしい欧米人の若者が水を出してくれた。

僕のような客が珍しかったようで、

「何方から?」

「日本だよ」

「旅行かな?」

「そう。君は?」

「イギリスから旅に出たんだ。インドに行って、タイに来た。タイが気に入って、チェンマイまで来たんだけど」

「チェンマイは良い町だよね」

先の話を促すと、

「パスポートを…捨ててしまったんだ」

旅人にとっては、パスポートは最貴重品だ。

「ビザが切れる頃だった」

「何故?」

聞いてしまってから、あまり立ち入ったことは失礼か、と思ったがすでに遅かった。

彼は答えずに、厨房の方に目をやった。そこには、笑みを浮かべた、小柄なタイ人の娘さんがいる。

「僕は学生だったんだよ」

ちょっと俯いて、話を続けてくれた。

「親には手紙を書いた」

手紙の内容は、簡単に想像できる。

「返事は?」

彼は俯いたまま、首を振った。

もう一度娘さんに視線を向けて、こちらに向き直ると、

「この国で生きていくことにしたんだよ、彼女と」

驚き、感心、おせっかいな心配などの気持ちが渦巻いて、その時に注文したスープ麺の味は、全く覚えていない。

「Good luck」

彼女にも、

「チョーク・ディー」

挨拶して店を出るとき、二人揃って、笑顔で見送ってくれた。

翌年、同じ場所を訪ねると、店はシャッターが閉められていた。営業している様子はない。

隣の店に聞くと、ちょっと前に閉店して出て行ったと言う。

その時の様子を聞いても、

「いつの間にか居なくなってたからねえ」

きっと商売が上手くいって、もっと大きな店に引っ越したのだろう、と思うことにした。


2022年4月27日水曜日

2013年チェンラーイ


市場対抗運動会のパレード。
子供たちも参加している。

 

2022年4月26日火曜日

2013年チェンラーイ


市場対抗運動会のパレード参加者。

 

2022年4月25日月曜日

2013年チェンラーイ


市場対抗運動会パレード参加者。

 

2022年4月24日日曜日

2013年チェンラーイ


マーチングバンドのドラムメジャー。
市場対抗運動会の日に。

 

2022年4月23日土曜日

2013年チェンラーイ


完熟パパイヤは、市場では格安で売られている。
夜、店じまい前には、丸ごとで10バーツ(当時約30円)まで値下がりすることもあった。
安いのは良いのだが、一人で食べきるのは大変だ。

 

2022年4月22日金曜日

2013年チェンラーイ


昔からあるこの食堂は、同じメニューでも行くたびに値段が変わった。
一人で行くとき、馴染み客の日本人と行くとき、地元のタイ人と行くとき。
当然、この順番で安くなっていく。
なかなか油断がならない。

 

2022年4月21日木曜日

2013年チェンラーイ


歩行者天国で食べたパッタイ。
当時これで20バーツ(約60円)。

 

2022年4月20日水曜日

2013年チェンラーイ


カオ ムーデーン(チャーシューご飯)の弁当。
当時の値段で25バーツ(約75円)だった。
ちなみに肉は9枚入っている。タイ人は縁起のいい9という数字が好きだから。

 

2022年4月19日火曜日

2013年チェンラーイ


ラックムアンでお参りしていた小学生。

 

2022年4月18日月曜日

2013年チェンラーイ


チェンラーイのラックムアンが整備されていた。

 

2022年4月17日日曜日

2013年チェンラーイ


ナイトバザールは、夜の散策にちょうど良い遊び場だ。

 

2022年4月16日土曜日

2013年チェンラーイ


ナイトバザールの食堂街は、値段も安いので気軽に利用できる。

 

2022年4月15日金曜日

2013年チェンラーイ


ナイトバザールのタイ古典舞踊。

 

2022年4月14日木曜日

2013年チェンラーイ


チェンラーイナイトバザール入り口。

 

2022年4月13日水曜日

2013年チェンラーイ


一般的な家庭のトイレ。
水を掛けながら左手で洗う。
慣れてしまえば、どうってことない。

 

2022年4月12日火曜日

2013年チェンラーイ


歩行者天国の日は、ラムウォンを踊る夜でもある。

 

2022年4月11日月曜日

2013年チェンラーイ


歩行者天国の露店マッサージ。
街中の店より安いので、繁盛している。

 

2022年4月10日日曜日

2013年チェンラーイ


硬貨を順に入れていく。
相当な枚数になってしまう。

 

2022年4月9日土曜日

2013年チェンラーイ


担がれている神輿のようなものには、寄進のお札が挟まれている。
お寺のお祭りの日に。

 

2022年4月8日金曜日

2013年チェンラーイ


お祭りの日、お寺の前で踊りながら始まりの時を待つ人々。

 

2022年4月7日木曜日

2013年チェンラーイ


お寺のお祭りに向かう隣組の人々。

 

2022年4月6日水曜日

2013年チェンラーイ


プラスチック椅子を、よくもこんな風に積めたものだ。

 

2022年4月5日火曜日

2013年チェンラーイ


姉と弟。

 

2022年4月4日月曜日

2013年チェンラーイ


早朝、郊外のお寺にて。

 

2022年4月3日日曜日

2013年チェンラーイ


夜のメンライ王像広場。

 

2022年4月2日土曜日

2013年チェンラーイ


白いお寺ワット ロンクンは、完成までに60年を要するそうだ。

 

2022年4月1日金曜日

2013年チェンラーイ


参拝の作法を教わる園児たち。