街の南方ブンシーファイ湖岸には、ソムデットプラシナカリン公園がある。その公園には、ワニと二人の女性の像があった。ピチット県を舞台とした、ワニの昔話に因んだものだろう。
人に化けることができる凶暴なワニが、国王の娘の一人をみそめて誘拐するが、グライトーンという若者がそのワニを退治する。喜んだ国王は、助けられた娘と、もう一人いた娘もグライトーンに与える。その後彼は、二人の妻と幸せに暮らしたと伝えられる物語だ。
公園にある像の、二人の女性はおそらく国王の娘だろう。しかし、この真中のワニは何だろう? グライトーンがワニに化けているのだろうか。それとも退治された凶暴なワニなのだろうか。何とも不思議な像だった。
ピチット、2015年。