メーソートでは、バス停近くのファーストホテル140バーツ(当時約840円)に投宿。
雨期のメーソートは、ひっそりとした静かな街だった。
国境の街というものは、それまでもいくつか見ていて、何処も多かれ少なかれあやしげな雰囲気を感じさせられたものだ。このメーソートも例外でなく、特に
ミャンマーからの出稼ぎ女性が目立った。
ふらりと入った食堂の奥には、十数人の若い女性が待機していて驚かされた。また、街の中心にあったダンスホールに入ると、壁際にずらりと女性がたむろしている。好きなジルバのリズムが流れていたので、適当に女性をエスコートすると、全くステップが踏めない。
皆、それが当たり前のようで、ようやく、「ああ、ここはダンスを楽しむ場ではないんだな」と納得したものだ。
メーソート、1991年。