チェンマイに住む知人が里帰りするからと言うので、誘われるままに同行したのは、タイ最高峰の山ドイインタノンの山中にあるリス族の村だった。
「場所はメーチェム。大した距離ではないよ」
「じゃあ、昼頃に出ようか」
「いやそれはちょっと・・・なるべく朝早く出た方が良い」
大した距離でないと言うのに、どういうことだろうかと思いながらも、朝10時にドリーム125でチェンマイの街を出発した。
知人の家族も同行したので、彼らが乗ったソンテオと前後するようにバイクを走らせた。チェンマイ郊外の街メーリムを西に入ってからが大変だった。途中いろいろな村に立ち寄りながら行くため、山また山の連続、道はもちろん未舗装だ。
メーチェムといっても、標高2590mのドイインタノンを,、かなり上がった所に目指す村はあった。途中ガス欠もあり、到着したのは陽が落ちてから。約9時間の道程となり、十分に大した距離だった。
知人は、本当のことを話して同行を躊躇されることを危惧したのだ、と明かしてくれた。
写真は知人の家。親が村長ということで、 村の中でも際立って立派な建物になっている。
メーチェム、2004年。