2014年10月23日木曜日

我が長期滞在の部屋


1987年に出版された“地球の歩き方・タイ”に紹介されたおかげで、日本人に人気の宿として大ブレイクしたのが、このメーコック・ビラというゲストハウス(この宿との出会いは古く、1983年からの付き合いとなる)だ。
客の増加を見込んで、ちょうどその頃に増築された東棟が我が長期滞在の部屋となっていた。水シャワーのみだが、その分100バーツ(当時)と割安だった。
部屋の広さは8畳に足りないくらいだが、2~3ヶ月一人でいても飽きないように小物を揃えてある。まずは小型の液晶テレビ。日本とタイは電波方式が違うので、秋葉原で海外用を買ってきた。一時帰国ということで、パスポートを見せたら、日本人なのに免税価格が適用された。そしてラジカセ。NHKの短波放送を聴くのは、欠かせない朝の日課だ。もちろん、お気に入りのカセットも用意しておく。文庫本は、読み終わったら宿に寄贈していく。オーナーは勿論、他の日本人宿泊客も喜んで くれる。そして湯沸かし器とマグカップは、お茶とコーヒーを楽しむためだ。
地方の宿に泊まると、蟻と戦わなければならないときがある。特に、前の宿泊者が部屋で甘い物など食べていたら、その部屋はもう確実に蟻の標的になっていることだろう。そんな部屋で買い置きの食料など置いておいたらひとたまりもない。そこで、食料を置く棚の脚を水をはった容器に入れておく。 こうしておけば、貴重な食料を蟻から守ることができるのだ。
惣菜屋台で買ってきて食事をするために、最小限の食器もあると便利だ。外食も良いが、部屋で食べるのもまた別な良さがある。
あまり使わないものや貴重品は、備え付けの木箱に鍵をかけてしまっておけば安心だ。
一枚の写真に納まってしまう、この程度の身の回り品で、とても豊かなゲストハウス生活を楽しむことができた。
チェンラーイ、2000年。