ルアンプラバンへは2000年、チェンライから空路で訪れた。空港で30ドル払うと、その場でビザが発給された。
飛行機は、格安航空会社として参入したばかりのエンジェル航空。チケット代は5380バーツ(当時約17700円)。チェンラーイ空港を無事飛び立ち水平飛行にはいると、機長による乗客への挨拶回り
が始まった。乗務員室から出てきた機長の姿を見たとたん、背筋を冷たいものが走る気がした。とうに70を過ぎていそうな、いやもしかすると80に手が届くのではないかという老機長だったからだ。通路を歩く足取りも心なしかおぼつかないようで、後ろを歩くアテンダントが病人の付添人のように見えたほど。
ところが、老機長イコール大ベテランだったようで、無事ルアンプラバンの空港に到着。
ニュー・ルアンプラバンホテル45ドルに投宿、早速街歩きに出た。
舗装道が少ないせいか、乾季のルアンプラバンは埃っぽい。幸いなことに車は少なく、人の歩みもゆっくりで、時間もゆっくり流れていくような気がした。この落ち着ける街は、それ自体ユネスコの世界遺産に登録されているのだ。
ルアンプラバン、2000年。