2021年8月17日火曜日

チェンラーイの市場食堂街


チェンラーイ第一公設生鮮市場の食堂街。
ガラスケースが幾つかあるが、これが各食堂の食材入れ。
そこを中心に、折り畳みテーブル数卓分がその食堂のエリアになる。
公設なので場所代は役所に払うが、当時月に2000円弱だったと記憶する。
一番手前に見える赤いテーブルが、僕が関わっていた食堂になる。白シャツの男性は、隣の食堂の主人だ。
我が店は、この市場では一二を争う人気店で、常連客も多かった。

或る日、僕が店に出ていると、一人の日本人女性が席に着いた。水を出して、メニュー(自作のタイ語、英語、日本語併記のもの)を見せながら、
「水は無料です。食事は何がよろしいですか?」
すると、ちょっと驚いた顔で、
「日本語がお上手ですね」
「日本人なんですよ」
まさかこんな所に日本人がいるとは思わなかったとのこと。
この街の情報など、分かる範囲で助言させてもらった。

秋篠宮殿下が、市場見学に来られたこともあった。御付きの人を従えて、自ら先頭になって、食堂街も一回り。
近くに来られたので、
「こんにちは」
と挨拶すると、怪訝な表情をされていた。
やはり、日本語が出来る現地の人と思われたのかもしれない。
2003年、チェンラーイ。