2017年12月24日日曜日

タイの袋ラーメン三種


タイで、袋入りインスタントラーメンが普及したのは、いつ頃からだろうか。少なくとも、僕がタイ通いを始めた1980年台初頭には、一般的になっていたと思う。
ある日、市場食堂に座っていると、かなりくたびれた服装の男性が入ってきた。ホームレス風のその男性は店主とは顔なじみのようで、慣れた様子で手にしたものを店主に渡した。渡されたものは袋入りインスタントラーメンだ。店主は、中の麺を湯通ししてスープに入れると、その器を男性に手渡した。ついでに少しの具材も入れられていた。
つまり、ホームレス風の男性は、自分で買ってきた袋ラーメンを調理してもらい、スープと具材を添えてもらったわけだ。もちろん器と箸も借用している。
食べ終わり店を出るまで観察してみたが、男性はお金を払うことはなかった。もちろん礼を言うわけでもなく、店主の方も当たり前のように振る舞っていた。
怪訝そうな表情の僕に、店主は、
「助け合いだよ」
と一言だけボソッと言った。
さて、写真の袋ラーメンは、タイでよく見掛けるメーカーのものだ。
上から時計回りに、ヤムヤム、マーマー(ママー)、ワイワイ。