2014年11月19日水曜日
ハウマッチおじさん現る
メーコックビラに日本人が僕しか滞在していなかったときに、そのおじさんはチェックインしてきた。
チェンラーイは初めてということで、いろいろ街の様子を訊かれたので、ひと通り説明すると、ちょっと遠慮勝ちに、
「あのぅ、夜の遊びはどんなもんでしょうか? つまり・・・女の子なんですけど」
更に話を聞くと、どうやらチェンラーイでは若い女の子と遊び放題だ、との情報をどこかで仕込まれてきたらしいことが窺えた。
時計塔近くに小さなバー街(チェンラーイパッポンとか呼ばれていた)があることを教えると、
「今夜行きましょう。ビールの1杯くらい奢りますから」
と誘われる羽目になった。
因みに、こういう店での遊び方は、店内でビールを頼み、好みの女の子にドリンクを奢り、デートを誘いかける、というシステムらしい。
このおじさん、そうとう気合が入っているようで、だいぶ早い時間の出撃とあいなった。そんなに焦っても…。案の定時間が早過ぎて、女の子はまだ外でお喋りに興じている。もちろん店内には、まだ客もいない。
気合十分のおじさんは、外に座っている一人の女の子の前に立ちはだかると、いきなり、
「How much?」
女の子は怪訝そうに、ドリンク代の説明をする。するとおじさんは、
「No. You, How much?」
いきなりストレートな誘いに、女の子もたじたじの様子。おじさん、そんな反応にも臆せず、たたみかけるように、
「You, How much?」
ああ、この後のことは、あまり思い出したくない。
チェンラーイ、2001年。