乾季の北タイは喉に厳しい。ほとんど雨が降らないため空気が異常に乾燥するのだが、本来禁止されているはずの野焼きによる大気汚染、更には近年ではチャイナから飛んでくるPM2.5とかいう汚染物質の影響もある。
そこで喉に優しい薬が欲しくなってくるのだが、喉薬というと先ずタイ人に勧められるのがこの「ボータン」だ。
紙パックに封入されている焦茶色の薄い板状の薬は、一見チョコレートのようにも見える。これを少しずつ割って口に含むのだが、漢方の香りが喉に心地よく感じられる。よく旅行者が買い求める喉飴のような甘さがないのが嬉しく、繰り返し舐めていても実に爽快だ。
粒状にされたボータンも売られているが、お勧めは断然こちら、昔ながらのものだ。量を調整できるし、だいいち割安だ。